〒519-0181 三重県亀山市みずきが丘3番地10
JR井田川駅から徒歩で40分、車で10分/駐車場:あり(2台))

お電話・FAXでのお問合せ・ご相談はこちら

090-7312-7407

0595-83-5030

事例紹介

 当社が手がけた事例の一部をご紹介いたします。

安く汚水処理施設ができました

畜産業経営者さま

 

「提案書に記載された汚水浄化能力の高さを信じ、汚水処理施設を発注しました。結果として、施設新設の総工事費をかなり削減できました。」

 

 この事例は、高濃度汚濁排水ですが、排出水量が少ないため、管理方法の改善を躊躇されてきたお客さまです。

まず、現場を拝見し、汚水排出時間帯、汚水の総排出水水量、各工程で流入する薬剤(名称、含有物質、含有物質濃度、使用量など)をお聞きしました。

法律上の規制値とお客さまの希望値もお聞きし、浄化処理後の水質を設定しました。

その後、汚水処理試験を実施することなく、汚水処理水槽での汚水滞留時間約2日間で施設設計に入りました。

汚水処理試験を実施しなかったのは、お客さまの汚水処理の条件が、それほど厳しくなかったからです。

 

 少し遠方であったため、施工工事は地元の業者さまに依頼する方が良いという前提で、設計段階から、お客さまの取引工事業者さまも同席して打ち合わせを実施しました。

当社は、機器・装置の選定をさせていただいたのと、制御および電気工事の設計・施工、当社方式の基幹部分の設計・製作を担当し、仕様書とCAD平面図のみ提出させていただくことになりました。

お客さまの方で、仕様書に基づき、水槽の設計・製作(製缶)、基礎土木工事、配管敷設、各種機器・装置の据え付け工事、電源引き込み工事を施工していただきました。

汚水処理施設は、年末に工事が完了したため、微生物の馴養期間としては短かったのですが、3月中旬頃には紅茶のような透明感のある処理水を放流できるようになり、合格点をいただきました。

※「紅茶のような」というのは、フミン質などの成分が残留しているためです。

その後、排水量が増えたため、流量調整槽を増設していただき、現在に至っています。

 

下水道料金が低減できました

金属加工業のお客さま

「下水道に接続後、下水道料金が高額になったため、製造工程排水の一部を再利用したいと考えている。何か良い提案があれば聞きたい。」という問い合わせからスタートしたお客さまです。

 

 製造ラインごとに必要な使用水の水質について、担当者の意見確認をして頂いた結果、対応策としては、フィルターを通す処理設備を新設するだけでよい、という結論となりました。

原水の性状と水量、処理水の目標水質をお客さまと詳細に詰め、それを基に、フィルターの通水能力と製造ラインでの使用水量などをお聞きし、必要な設備の仕様を決定しました。

最終的に、簡単な設備ですので、数社の競合となりましたが、当社を選択いただきました。

維持管理は、定期的にフィルターを交換して頂いています。

問合せへの回答が的確だと思います

製造工程で高分子有機化合物を排出されるお客さま

 「放流水の水質規制値の内、COD値に大きな影響を与えるため、不定期で発生する発泡とSSの流出を改善したい。」 という問い合わせからスタートしたお客さま

 

 高分子有機化合物含有排水を浄化処理のためにばっ気すると、多くの場合、程度の差はありますが、泡を吹きだしますので発泡防止対策が必要になることが多くなります。

発砲の状態をよく観察すれば、原因の推定や対策について一応のめどは立ちます。

ただ、正確に判定するためには、実際に現場で使用されている薬剤について、現物確認調査が必要になります。

なお、基本的には消泡剤はできるだけ使用しない方が良いことになります。

理由としては、ひとつは、薬液(消泡剤)注入設備の設置費がかかること、二つ目にランニングコストになる消泡剤費が増えること、三つ目に汚水処理施設の維持管理上のさまざまな不都合の発生が懸念されること、などです。

消泡剤を添加した場合、汚水原水の汚濁程度が相当高濃度であれば、沈殿槽での沈降汚泥が粘性を増すなど、顕著に影響が出る場合もあります。COD値に対する影響は、添加量にもよりますが、それほど気遣う必要はないと思います。

 

 この事例の場合、汚水浄化能力が不足しているため、当社方式による汚水浄化処理装置の増設も考えました。

汚水浄化がもっと進めば、必然的に汚泥活性が極限近くになるため、沈降性もよくなり、発泡の減少とSS流出防止にもなるからです。

ただ、この事例の場合、汚水浄化処理装置の増設は、明らかにお客さまの予算内に収まりませんでした。

したがって、まずは各社メーカーの消泡剤による消泡試験を実施し、消泡効果が際立って高かった商品について、薬液注入設備設置と、消泡剤の見積もりを提出しました。

発泡防止に必要な消泡剤の注入量を試算し、月々の想定コストをシミュレーションし、注入量からCOD値や施設維持管理上で予想される弊害を推定したところ、ほとんど問題なく、お客さまの予算内に収まるレベルという結論に至ったからです。

更に、SS流出対策については、硫酸鉄を沈殿槽移送前に注入する薬液注入設備設置の見積書を提出しました。

いずれについても、当社へ注文を賜り、当社で施工し、課題を解決することができました。

放流水のCOD値が改善されました

加工工場内に高分子有機化合物を含む排水工程を持つお客さま

 「放流水のCOD値が高くて困っている。BODに対してCODが数倍あり、汚水処理施設で処理しきれない場合がある。相談した水処理業者からは生物処理だけでは無理といわれて膜処理を提案され、見積もられた総工事費がすごく高い。何とかならないか・・・」という問い合わせからスタートしたお客さま。

 

 まず、製造工程と汚水処理施設の現状を詳しく調査しました。製造工程別に使用されている薬剤と排出水量および各製造工程ごとの標準的COD値を確定し、全ての製造工程が合流して総合排水となった場合にCOD値がどのように変化するか(荷重平均値)を算出し、お客さまに原水のCOD値の最高値を決めていただきました。

その後、当社方式とそれ以外の方式で、CODがどの程度除去できるか、確認試験を実施しました。

実験結果を基に当社方式を採用した施設改修工事提案書、および競合他社さまと比較して格段に安くなった見積書を提出し、お客さまにご検討いただき、改修工事を発注いただきました。

結果として、製造工程の生産量の大きな増減にも対応できる浄化処理能力を確保し、現在も安定的に処理水を公共用水域へ排出されています。

工事完了してしばらくたったある日の夕暮れ時、工事にはあまりかかわってこられなかった社長さまから、「氏家さんに頼んでよかった。」と声をかけていただいたときの感激を今でも忘れられません。

管理費が安くなったうえに、放流水のリン濃度も低下しました

食肉屠場会社さま

 会社として、汚水処理施設に詳しくないので、汚水処理装置メーカーと維持管理業務を兼ねる会社に管理業務を委託している。しかし、リン濃度について課題がある。しかも、管理業務委託の月額費用が高額すぎる。何とかならないか・・・」という問い合わせからスタートしたお客さま。

 

  製造工程で使用されている殺菌用薬品(成分の濃度と含有量と使用量)や殺菌・冷却・洗浄廃水の排出時間帯、総排出水量などを調査させて頂き、調査の結果から、当社の方式と散気装置だけを使用した方式の両方で、浄化処理試験を提案し、実施していただきました。

 試験の結果、浄化処理の阻害要因となる薬品(次亜塩素酸ナトリウム)は、当社方式は必要とせず、散気装置のみで処理できる結論に至り、提案書と見積書(改修工事)を提出しました。

 その後、管理業務委託契約を当社が引き継ぎ、当社が提案した改修工事も発注いただきました。

 この事例では、エア配管と汚水移送配管など、多数箇所についての改修工事も必要となり、並行して、行政機関との工事前折衝をする必要がありました。

 お客さまにとっては、以前の管理業務委託会社さまから当社への契約変更と、行政との折衝(当社が当然同席し、主に対応させていただきました。)にも関わっていただくこととなり、かなり大変だったと思います。

 工事完了後、課題であったリン濃度は、嫌気処理工程を効率的に組み込むことで低下かつ安定し、管理業務委託費も安くさせていただくことになりました。なお、工事完了後、硫酸第一鉄の添加工程を施設管理安定化(目的は、薬品除去、汚泥活性化、汚泥沈降性向上、リン濃度安定化など)のためお願いしております。

 この事例も、振り返ってみますと、ここには記載できないような多くの障害がありましたが、何とかゴールにたどり着けたのは、ひとつは、当社の提案書が、論理的かつお客さまにとって理解しやすく、お客さまにご納得いただけるような内容であったから、ふたつめは、お客さまが忍耐強く最後まであきらめなかったから、だと考えています。

 (提案書の内容が、論理的、かつ、お客さまにとって理解しやすく、ご納得いただけるようなもの・・・・・といっても、しょせん専門知識のある提出者側の言い分であって、お客さまには、それらを理解することについて、ある程度の忍耐力をもってお付き合いいただくことになります。)

年間修繕費と余剰汚泥引き抜き費用が大幅に低減しました

戸建て住宅団地の大型浄化槽の事例です(整備中)

お気軽にお問合せください

お電話でのお問合せ・相談予約

090-7312-7407

「お問合せ・ご相談フォーム」は、
24時間受け付けております。   お気軽にご連絡ください。

新着情報・お知らせ

2020/03/31
ホームページを公開しました。
2020/7/2
大型浄化槽って何?のページを公開しました。
2021/8/9
廃水浄化とSDGsの関係とは?のページを公開しました。
2021/9/12
建築基準法31条と下水道接続のページを公開しました。
2021/12/22
COD除去とは?のページを公開しました。
2022/4/19
下水道とは?のページを公開しました。
2022/5/10
下水道接続、どうあるべきか?のページを公開しました。
2022/6/19
2022/7/7
下水道接続義務・浄化槽・事実は?のページをリニューアルしました。
2022/10/11
下水道とは?のページをリニューアルしました。
2022/10/31
廃水浄化・排水規制に関わる法律のページを公開しました。
2022/12/29
浄化槽とは?のページを公開しました。
2023/1/24
下水道の運営・監査・法令のページを公開しました。
2023/3/13
SDGs対応型浄化槽のページをリニューアルしました。
2023/3/17
公共下水道の現状把握のページを公開しました。
2023/4/4
三重県亀山市との取組のページを公開しました。
2023/6/21
浄化槽とは?のページを更新しました。

※下欄の「ウェブサイト目次」以外に
「お役立ち情報」には、今後掲載予定の項目など、
一覧を掲載しています。